特装車

TOP

特装車とは

特装車TOPへ戻る

特装車とは

JISの自動車用語によると特別車扱いになる

特別車とは次に示す目的のために設計及び装備されたモータービ−クル

  • 特殊な装備をした人物及び物品の運搬専用
  • 特殊な作業専用.
  • 上記のa,bを兼ね備えたもの

特別車は次のように分類される

  • 特用車(特別用途使用車)
    特別な目的のためにボデーを特殊なものとし、又は特殊な器具を備えている特別車
     宣伝車、緊急自動車、冷蔵冷凍車等々
  • 特装車(特別装備自動車)
    特別な機械を備え、それを自動車の原動機で駆動するようになっている特別車
     ダンプ車、冷凍車、トラッククレーン、クレーン付きトラック等々

この定義では一寸不明確である。
道路交通法の自動車区分では次のようになっている。

・大型自動車、普通自動車
・大型特殊自動車、小型特殊自動車
・自動二輪車

特殊自動車とはキャタピラを有する自動車、タイヤローラー、ホークリフト、農耕車等内閣総理大臣が指定する特殊な構造を有する自動車となっている。
それでは、通常使用している一般的な特装車の分類はどこかということになる。
大型自動車、普通自動車に含まれる。
従って通常の道路運送車両法の保安基準が適用される。

基本的に特装車とは

汎用のキャブ付きシャーシーのボデー部分に特別な目的の装置をつけて、一般公道を走行できる車両と一般的に解釈されている。

特装車の構造

特装車の動力

特装車の装置を稼動させるための動力源として次の方法がある。

  • 走行エンジンから動力を取り出す(PTOと称される)
    一般的なのはトランスミッションから取り出し、停車中に使用する。
  • エンジンから発電機を通して得られた電力をサブバッテリに充電し使用する
    電動モーターにより油圧ポンプを動かし油圧を取り出す。
  • 専用のエンジンを搭載して動力とする
    エンジンそのものの動力を利用する場合と発電機を回しその電力を利用する場合と2種類ある。
    直接利用・・・路面清掃車等の作業車両。
    電力利用・・・冷凍車、テレビ通信車等。

油圧

架装機械の装置には油圧装置が用いられるのが多い。
油圧装置は小さくて大きな力を出せ、遠隔操作、無断変速が可能で制御が容易である。
油圧装置はエンジン回転力を利用して油圧ポンプにより発生した油圧をアクチュエーターにより直線運動、回転運動に変換し諸機械類を動かす。
油圧圧力は200kgf/cu位である。

■ 油圧ポンプの種類(大別分類)

回転式ポンプ

ギアポンプ(内接ギアポンプ、外接ギアポンプ)
ベーンポンプ

往復動式ポンプ

アキシャル式(回転シリンダー式、固定シリンダー式)
ラジアル式

■ 油圧アクチュエーターの種類

回転式

 

基本的に油圧ポンプの原理

油圧シリンダー

単動式  加圧により稼動し、戻りは自重、ばねによる
複動式  ピストンの上下に油圧がかかる

■ 主要機器類

オイルタンク

 

オイルフィルター  切り替え弁、安全弁、逆止弁

改造・架装

現在使用している自動車を改造するにはどうするか。
※PTOの設置、フレームの改造、キャブの改造、運転装置の改造、エンジン変更、外形寸法の変更、機械類の取り付け、等
※平成7年の通達により大幅に規制が緩和された。
詳細は地方陸運支局に確認する。

  • 改造基本車の基礎データをメーカーから入手する。
  • 改造後の外形寸法、車両総重量が保安基準に適合しているか
  • 改造後の前輪、後輪荷重が許容範囲内であるか
  • 改造後の重心位置を計算し車両転倒角度が基準内であるか
  • 架装機器類が関連法令に適合しているか
  • 必要補機、工具類はすべて整っているか
  • 以上のことを検討し「改造等概要説明書」を陸運支局に提出し、事前審査をうける。
  • 「審査結果通知書」を受けて改造工事を行い、陸運支局に車両を持込み車検を受ける。
  • 改造自動車はPL法に基づき、改造会社に責任が有る。
    製造欠陥責任、事故防止対策、書類の管理、PL保険を確実に行う。

参考文献 「特装車とトラック架装」 GP企画センター編

特装車にかかわる主たる法令

特装車にはさまざまな規則がある。それは自動車としての性能維持という面と安全、環境にかかわる重要なもので、取り扱う人、管理する人に大きな責任がある。

道路法、道路運送車両法、道路交通法
労働安全衛生法、消防法、高圧ガス取締法、毒物劇物取締法
計量法、ダンプ規制法
脱着ボディ車規制、車両運搬車規制

架装物、機械類は上記関連法案により、定期点検の義務、及び管理責任が課せられている。
点検義務は自動車の車検制度と同じであり、又操作する人に資格を要する場合が多い。
安全その他の面より関連規定を厳守せねばならない。
その他、各種の規制、及び取り扱い資格があるので注意すること。

特装車の大まかな分類

輸送系 特装車

建築資材運搬車 ダンプ車 ダンプカー、産廃車
ミキサー車 コンクリートミキサー
液体、粉粒体運搬車 タンク車 タンクローリー
バルク車 飼料運搬車
大型貨物運搬車
  車載車
コンテナ運搬車
牽引車   トレーラー

作業系 特装車

環境衛生車 塵芥車
アームロール車
ゴミ収集車
コンテナ脱着式車
衛生車 バキューム車
洗浄車 高圧洗浄車

建設作業車

クレーン系車 トラッククレーン
高所作業車
建機系車 コンクリートポンプ車
建柱車

省力系 特装車

荷役省力車 荷役装置車 テールゲートリフター
トラックレーン
ウイングボデー車
脱着ボデー車
その他 医療用車両 レントゲン車、検診車、ウェルキャブ車
保健用車両 福祉車両、入浴車
緊急車両 救急車、警察車両
作業車両 ガス水道作業車、緊急災害車
放送車両 衛星中継車、テレビ中継車
サービス車 霊柩車

※特殊車と厳密に区別できない車両もあるが、通常特装車として扱われる。

日本の主要特装ボディーメーカー

バン、ウイング車

日本トレクス(株) ダンプ

ミキサー車
極東開発工業(株)
日本フルハーフ(株) 新明和工業(株)
(株)パブコ カヤバ工業(株)
東急車両(株) 東急車両製造(株)
日本車両製造(株)
クレーン

高所作業車
(株)タダノ
山田車体工業(株) (株)加藤製作所
(株)北村製作所 古河ユニック(株)

テールゲート
リフター車

極東開発工業(株) アイチコーポレーション
新明和工業(株) ヒアブ(株)
日本リフト(株) 塵芥車 新明和工業(株)

トヨタ車体(株)

極東開発工業(株)
いすゞ車体(株) 富士重工業(株)

ローリー

バルク車

極東開発工業(株) (株)モリタエコノス
新明和工業(株) 福祉車両 トヨタ車体(株)
カヤバ工業(株)  
昭和飛行機工業(株)
東急車両製造(株)
矢野特殊自動車(株)